簿記の資格の難易度データから窺える真実~1級の場合~

日商簿記資格試験の難易度を、1ページかけて熟考していきますが、(日商)簿記の資格の難易度も、1級から4級まででそれぞれを分けて考えないといけません。
最後に日商簿記の1級資格試験の難易度がどうなっているのか見ておきたいと思いますね。

  受験者数 合格者数 合格率
平成20年6月 13,043人 1,105人 8.5%
平成20年11月 15,889人 1,479人 9.3%
平成21年6月 14,339人 1,464人 10.2%
平成21年11月 16,568人 1,518人 9.2%
平成22年6月 15,367人 1,338人 8.7%
平成22年11月 17,027人 2,258人 13.3%
平成23年6月 13,160人 1,365人 10.4%
平成23年11月 14,731人 1,919人 13.0%

簿記も1級資格ともなると、2級までとは(難易度も入れて)すべてが激しく変わってしまいます。

簿記1級を受ける人は毎回少数です(4級ほどではありませんが)し、その中でも合格を果たす人の数は非常に少ないものになってしまいます。1級だけあって、合格率は比較にならなくなるのです。

簿記1級資格試験の難易度は、とてつもない高さですが、人によって感じ方が異なるという噂もあるため、1級に受かるチャンスがあるかどうかを探りたくなる人もいるのだそうですが、1級にはうかつに近づかないほうがよいでしょう。時間を無駄にする羽目になりかねません。
簿記1級は、簿記で就職を有利にしたいといった動機ではなく、本格的な経理や会計のプロになるという動機が出てきたときに狙うべき資格です(簿記1級の難易度は、その動機にこそ釣り合っています)。

……確かに、税理士試験に受かった人でも、なかなか簿記の1級に受からないという話はあります。
だからといって、簿記の1級資格が税理士試験より難易度が高いという話でもありません……
税理士試験の受験資格となるのが簿記の1級なのですし。

やはり1級を受けるのなら本格的に会計等の分野で生きていこうという覚悟を持ってからにしたほうがよいでしょう。
まだ自分の人生が終わりまで決まっていないような段階の人たちが目指すことはありませんし、実際には1級の勉強を存分に行って、合格したからといって、現場での会計業務も経理業務も試験勉強どおりに進むわけではありません。
簿記1級は、2級に受かって、実際に簿記の資格を活用した仕事をやっていき、それでもっと上のキャリアを手に入れたいと思ったときにだけ目指してほしいですね。

簿記の資格